デジタルおんちさんのための有料テレビ放送講座

何のための地デジ化か?

数年前、突如発表された地デジ化の決定に、国民の間に激震が走った。テレビを買い替えなければならないわけだから、政府の強引な決定にも賛否両論あったわけだ。
しかしこのアナログ終了はいつか乗り越えなければならなかった壁であり、ただ単に利便性を向上させるためだけのものではない。
携帯電話などの普及に伴い、通信可能な電波の周波数に空きがなくなってきていることが大きな理由の一つだ。地上波テレビ放送をデジタルに統一することにより、現在テレビで主に使われているVHF、UHFの一部を開放することができるようになる。
視聴者にとって、テレビがアナログからデジタルに変わるいちばんのメリット、それは質の高い番組をハイクオリティな映像で楽しむことができるようになることだ。
また、携帯電話やポータブルゲームプレイヤーなどでもきれいな映像を受信することができるので、地デジ化によりいつでもどこでもテレビを楽しめるスタイルが進化していきそうだ。

テレビはいつの時代も一家団欒の中心だった。そんなテレビを利用し、誰でも簡単に地域に密着した多くの情報を得ることもデジタルテレビは可能にした。その機能は簡単なパソコンだと言っても過言ではないだろう。
まあ、いろんなものがデジタル化している現代、テレビがデジタル化するのも当たり前だといえば当たり前なのだろう。

BS、CS、ケーブルTVとは?

BS放送、CS放送、ケーブル放送。この違いを簡単に説明すると、BSとCSはアンテナを使った衛星放送、ケーブル放送はケーブルを使った有線放送のことをいう。
一番ややこしいのがBSとCSの違いだと思うが、どちらも人工衛星を利用しており、使用している衛星の種類が違う。BS(放送衛星)は、誰でも受信可能なもので、CS(通信衛星)は特設設備やケーブルテレビ局で受信可能だという違いがあった。しかし最近ではCSの電波出力が上がり、家庭用のアンテナでも受信できるようになった。昔よく見た直径2メートルもある大きなアンテナも、最近は見かけなくなったもんな。
それぞれ独自の番組を展開しているが、ケーブルテレビ局を通じてBS放送が観ることもできる。受信方法に違いはあるものの、結局視聴者にとってはどの番組を放送しているかが重要であって、どこを利用するかも番組と視聴区域によって選ぶべきだろう、と私は思う。

BS、CS、ケーブルTVを利用するには?

BS放送、CS放送は衛星を利用しているため、その電波を受信するためにはアンテナが必要である。アンテナを自分で設置する場合、仰角・方位角を知り調整する必要があるため、かなり手間がかかる。一般人は業者に頼むべし。
110度CSデジタル放送の場合、BSデジタル放送で利用している人工衛星と同じ経緯に位置するため、共聴アンテナを用意すれば一つのアンテナで両方視聴することができる。
また、どちらもテレビに出力するためのデジタルチューナーが必要だ。最近の大画面液晶テレビは内蔵されているものがほとんどなので、これからテレビを購入するならば、BSデジタル・CSデジタルチューナーが内蔵されているものを選ぶことをおすすめする。
ケーブルテレビは有線放送のため、アンテナは必要ない。ケーブルテレビ局と自宅のテレビをつなぐケーブルとチューナーのみが必要だ。
そしてこれは大前提だが、各放送局との契約をしなければ観ることはできない。BSとケーブルは数チャンネル無料で視聴できるものもあるが、本格的に楽しむためには有料で番組を契約しよう。
衛星放送界ではよくあることなのが、その会社に非があるわけではなく、自分自身のニーズに合っていないものを契約してしまい後で後悔する。特に引っ越ししたての素人が不動産会社に勧められるがまま、というパターンが多い。観たい番組がなかった、または観たくもない番組が入っていた、ということがないように、契約時の見極めが大切だ。